(2)脱水は免疫力低下とも関係している…動物実験で証明
北里大学薬学部微生物学教室の金倫基先生らのグループは、水分補給が体にどのような影響を及ぼすか、マウスを使って実験を行いました。
マウスは1日3~5ミリリットルの水分を取るとされていますが、研究では、通常のマウス、飲水を25%制限したマウス、50%制限したマウスを用意。2週間後、飲水制限群では体重減少、食欲不振、便秘のような症状が見られましたが、脱水症状は起こりませんでした。
ところが、飲水制限群では大腸内部の菌の総数が増加。免疫に乱れが生じて感染しやすい状態になっており、50%制限群では免疫のバリアー機能が失われていたそうです。
また、マウス特有の腸管病原性大腸菌に感染させたところ、通常群より制限群の方が菌の排出に時間がかかったとのこと。理由として、病原細菌排除や腸内環境整備に働く細胞「Th17」が、飲水の制限群で有意に減少していることが判明。金先生たちはさらなる実験で、水分がTh17細胞の存在に重要な役割を果たしていることを確認しています。
一連の研究が示すのは、水分が不足すると腸内環境が悪化して免疫機能がうまく働かなくなり、感染症にかかりやすくなったり、感染症の菌の排出に時間がかかったりするということです。


















