楽しんごや野々村真も…「純烈」新メンバー募集に芸能人殺到のウラ側

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 メンバーの小田井涼平(51)の年内卒業に伴う、スーパー銭湯アイドル純烈」の後任メンバー選びが話題となっている。公に募集告知を出したわけではないのに、芸能界から問い合わせや応募が殺到し、リーダーの酒井一圭(46)もうれしい悲鳴を上げているというのである。

 “芸能界でもう一旗あげたい”と純烈への加入を希望するタレントについて、発売中の「女性セブン」が伝えている。記事によれば「ラブ注入」で一世を風靡したお笑い芸人の楽しんご(49)は正式に応募したことを本人が認めた。タレントの野々村真(57)も内密にアプローチしているという。

 さらにタレントのJOY(37)は、パーソナリティーを務めるラジオ番組「FAV FOUR」(NACK5、14日放送)で、ゲスト出演した酒井に、「売れてる人やから。面が割れすぎてるやん」と熱望していた純烈加入の不合格を言い渡された。

 新メンバーの条件は、「30~50代で身長175センチ以上。ある程度歌って踊れる人」と酒井は公言している。日刊ゲンダイは、殺到する応募者をいっそ大量採用して、AKB48ならぬ「純烈48」結成の可能性を報じたが、「純烈」の新メンバー募集は、なぜこうも世間の耳目を集めるのか。

“過程を見守るマーケティング”地方巡業から紅白のステージへ

「なぜ、あなたの会社にはこれが作れなかったのか? ヒットの秘密は『運鈍根』」(小学館)などの著書もあり、企業のマーケティング戦略に詳しい経済ジャーナリストの夏目幸明氏はこう話す。

「今は“過程を見守るマーケティング”が注目されています。ある自動車車検のメーカーでは、車検をお願いすると、『今日、部品が入りました』とか『今日、陸運局に申請に行きました』とか逐一報告してくれるので話題になりました。家電の開発などでも、単に“新商品ができました”と発表するのではなく、SNSなどを通じて消費者の声も聞きながら、開発の過程からすべてオープンにしていく。クラウドファンディングなどもまさにそうした類いです。人々は何かが実現していく過程込みで消費したいという願望があるんです」

 それは芸能界にも当てはまるようだ。

 夏目氏は、KinKi KidsがCDデビュー25周年記念としてこの春行った「契約料25円でCMに出演するというキャンペーン」なども同様だと指摘。募集から当選まですべての過程をオープンにして話題づくりをしていた。夏目氏が続ける。

「私は『ストーリージェニック』と呼んでいますが、いい物語があると多くの人の共感を得やすい。北海道で体当たりの芸能活動をやっていたローカルタレントの大泉洋さんが全国区の人気者になっていく過程とか、AKB48が総選挙で勝ち抜いて夢をかなえていく過程なども、視聴者を引き込む良質なストーリーがあるんですね。純烈も、子役や戦隊ヒーロー出身ながら、いまひとつパッとしなかった中年男たちが、芸能界での生き残りをかけ、スーパー銭湯などでの営業を経て、紅白出場を果たすという過程があります。今回のメンバー募集はそれに新たなストーリーが追加されるわけで、多くの人が気になってしまう。非常にうまい戦略だと思います」

「俺も入ろうかな」と考えるタレントが多いのも納得だ。

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