著者のコラム一覧
荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<107>草間彌生さん(2)緊縛誌「S&Mスナイパー」にも出てくれた

公開日: 更新日:

 草間彌生さん、『S&Mスナイパー』にも登場してくれたんだよね。緊縛の雑誌なんだけど、いいわよってのってきてくれてね、縄で縛るわけにはいかないから、最初は女の子を連れていって、裸に水玉を描いてくれって言って撮った記憶があるね。それからだんだん、女の子を縛ってよって、トイレットペーパーで巻いてさ。お墓でパフォーマンスをやってもらったんだ。

 お墓をトイレットペーパーでクルクル梱包したりね。お墓と草間さんがトイレットペーパーでグルグル巻きになってるのも撮ってるよ。いろいろバカをやってくれたんだよね(雑誌『S&Mスナイパー』で1979年の創刊号から2008年の休刊まで荒木の緊縛グラビアを連載。1989年4月号から7月号に荒木と草間のフォトコラボレーションが掲載された)。

■『美術手帖』とか『芸術新潮』じゃない。オレ、好かれちゃったんだな

『S&Mスナイパー』のとき、「あそこの住職、私が言えば貸してくれるから」って、やってくれたんだよ。墓場でやってくれて。当時も名だたる作家なのに登場してくれたんだよね。だってさ、『美術手帖』とか『芸術新潮』ならともかく、そういうのなら登場するだろうけど、『S&Mスナイパー』だからね。戯言につきあってくれたんだよ。オレ、好かれちゃったんだな(笑)。嬉しかったよ。

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