ふせえりさん役者になった契機は「今の0点」の貼り紙…放送作家・宮沢章夫氏の強烈ダメ出し

公開日: 更新日:

 宮沢さんは私に対してやさしい面はなかったですしね。ずっと厳しい方でした。今、思うと、本当に役者をやっていくことになるきっかけが「0点」の貼り紙でしたね。0点と書かれてなければ役者をやっていなかったかもしれない。

■ふっと思い出した3日後に訃報が…

 ラジカルを辞めて役者になってから接点はなかったのですが、この取材のお話をいただいて、ふと宮沢さんから貼り紙をいただいたことを思い出したんですよ。そのくらい0点の貼り紙を見た瞬間は、私が役者になるターニングポイントだったから。

 そうしたら、思い出した3日後くらいに亡くなられたと知らせを受けて……(9月12日死去)。葬儀は親しい方だけで行われ、私も参列させてもらいました。棺に花を入れる際に「宮沢さん、こんなに早く死んじゃって、0点だよ」と言っておきました……。

 役者という表現は自分が演じるけど、そこを追求すると面白くなくて役を追求し、「この役が面白い」となればいいと思うんです。だから、自分を前面に出すと0点。そういう意識が今も持っていられるのは宮沢さんのおかげです。

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