最終回だから言わせてください もう一回マスターズに行きたい!その日を夢見て頑張ります
連載も今回が最終回となりました。一度も優勝の報告ができなかったのは心残りですが、僕のプロキャディー生活はまだまだ続きます。
1999年から藤田寛之さんの専属となり、今年でキャディー28年目。国内では男女プロの優勝の瞬間を22回も見ることができたのは幸せでした。藤田さんと海外メジャー4大会を戦い、全米女子オープンは鈴木愛ちゃんと参戦。全英シニアは芹澤信雄さん、全米シニアオープンは宮本勝昌さんのバッグを担ぎました。
思い返せば、海外メジャーでは何の力になることもできませんでした。英語はしゃべれないし、メジャーセッティングの難コースでも練習ラウンドは2回ぐらいしかできません。試合になればピンを狙えるホールはほとんどない。グリーンの起伏も微妙で簡単には読めません。国内では未経験の、まったく別次元の戦いを強いられます。
何しろ「AON」、つまり、青木功さん、ジャンボ(尾崎将司)さん、中嶋常幸さんでさえも、マスターズ初出場のときはみんな予選落ちですからね。とんでもないコースなんです。だから、ピンまでの距離や風向きは伝えることができても、グリーンのどこにどんな球で落とせばいいのかがまったくわからない。風向きだって、12番(パー3)はティーイングエリアとグリーン上では違うなんて当時は知りませんでしたよ。


















