吉高由里子「星降る夜に」は「silent」の二番煎じにあらず 際立つのは“大石脚本”の巧みさ

公開日: 更新日:

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「数字は誤差の範囲内だし、視聴率で作品の優劣はつけられない」と前置きしつつ、「『星降る』にいちばんチャレンジ精神を感じました」と、こう言う。

「冒頭で音のない世界からのいきなりのキス、そしてゲロなど賛否はあると思いますが。ヒロインの相手(北村匠海)の聴覚障がいを“哀しみ”や“障壁”としてではなく、“個性”として扱おうという姿勢を感じました。しかも初回からキスさせておきながら、産婦人科医(吉高)と遺品整理士(北村)ということで“生と死”についても考えさせる場面もつくり、中高年のドラマ好きにも刺さるような要素も十分あります」

 ネット上でも《恋愛ドラマなのに親の死について考えてしまった》《45歳の新人産婦人科医のおディーン様(ディーン・フジオカ)、北村くんと手話でカジュアルな話をするバーチー(千葉雄大)など、贅沢なサブキャラが効いてる》なんて支持する声が優勢だ。中には《『silent』の二番煎じかと思った自分を恥じた》なんて声も。

「恋愛感情のない美男美女を偶然出会わせておいてだんだん盛り上げるのが恋愛ドラマの王道ですが、ファンタジーとリアリティーの微妙なさじ加減でハマるか、シラケるかが分かれるところ。視聴者の好みや立場やその時の気分で解釈は変わるものですが、『星降る』には制作サイドのオーダーも聞き入れながら個性もしっかり出すという“大石脚本”の巧みさ、ベテランならではの凄さを感じましたね」(亀井氏)

 恋を“遠い日の花火”と思っているオジサンには、「星降る夜に」がハマるかも。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網