新刊「居場所。」早くも6万部! 吉本興業・大﨑洋会長が今、伝えたいこと

公開日: 更新日:

 およそ6000人のお笑い芸人を擁する日本最大のエンタテインメント企業、吉本興業ホールデングス、大﨑洋会長の新刊「居場所。」(サンマーク出版)が売れている。3月に発売され、早くも約6万部まで版を重ねているという。この本の帯には、大﨑氏が初代マネジャーを務めた「ダウンタウン」の松本人志(59)が、「一気に八回読んだ」とコメントを寄せている。

 これについて大﨑氏は、「いや、笑いのネタとして、7でも6でも9でもないものがよかったんじゃないですかね。(松本が)ほんとに読んでいるんか、わかりませんけどね(笑)。浜田(雅功)君(59)には『本を出した』とだけ言ってありますが、ツッコミの人にコメントもらうよりボケの人にもらったほうがええかな、ぐらいのことです。今田耕司君(57)、東野幸治君(55)らは、本を出したこと自体、知っているかどうかも知らんですけど。立ち読みしているか、誰かの回し読みしているんちゃますか」と笑い飛ばす。

 この本はダウンタウンとともに歩み続けてきた、吉本トップの大﨑氏が初めて明かす、男たちの孤独と絆の舞台裏が描かれている。サブタイトルは、“ひとりぼっちの自分が好きになる 12の「しないこと」”。

1・置かれた場所で咲こうとしない
2・孤独を見つめすぎない
3・競争しようとしない
4・限界までがんばろうとしない
5・白黒はっきりさせようとしない
6・友だちをつくろうとしない
7・相談しようとしない
8・目的地を決めようとしない
9・合理的にしすぎない
10・みんなにわかってもらおうとしない
11・ルールを決めすぎない
12・居場所を場所に求めない

「12のしないこと」のうち、大﨑氏が特に強調したい項目はあるのか。

「全部と言えば全部なんですが、やっぱり<孤独を見つめすぎない>かな。子供の頃、寝るときやふっと夜中に目が覚めたときなんかに、突然、“お母ちゃんと父ちゃん、死んでしまうんやないか”と思って、悲しくなって寝られへんってことがあるじゃないですか。なんかすごく悲しくなってどうしょうもない、答えもない気持ちになることが、誰しもあると思うんです。そんなことがずっと残っていたりね」

 今や吉本のトップの大﨑氏にも、不遇の時代があったという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋