養命酒は株式非公開化で二転三転…「退場ビジネス」は今が稼ぎ時

公開日: 更新日:

 年の瀬も迫った12月30日、薬用酒メーカーの養命酒製造をめぐって動きがあった。同社は、東京証券取引所プライムの上場を取りやめ、株式の非公開化を検討して、そのためのTOB(株式公開買い付け)を巡る入札では、米投資ファンドのKKRに優先交渉権を付与していたが、失効させたと発表した。

 22年4月から行われてきた東証の市場改革では、上場基準の厳格化や資本効率、株価を意識した経営が求められるようになった。上場維持コストがかさむ一方、モノ言う株主からの提案が頻発し、過度な株主還元が求められるなど、上場を維持することが「割に合わない」と判断する企業が続出。25年には多くの企業が市場から退場。昨年は実に125社の企業が上場を廃止した。

 上場廃止の内訳としては、他社による買収が約50社、支配株主による買収、MBO(経営陣による買収)がそれぞれ約25社と、TOBやMBOによる退場が大半を占める。しかし、公器として看板を下ろすのも容易ではない。「行くも地獄、残るも地獄」と言わんばかりに、簡単に退場させてもらえないケースが目立った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風