「息をつめて」桂望実著
「息をつめて」桂望実著
麻里が働くパチンコの景品交換所で問題が起き、警察沙汰となる。翌日、麻里はマンションを引き払い別の町に移る。新たに連れ込み宿の清掃員として働き始めるが、数カ月後に客室で利用者が遺体で見つかり、麻里は再び引っ越しを余儀なくされる。別の町で、総菜屋で働く麻里が、ある日、帰宅すると顔見知りの刑事が待っていた。刑事は、麻里が自殺した夫の死に関与しているのではないかと疑っているのだ。さらにマスコミまで押し寄せ、すぐに引っ越しをしなくてはならないのだが、総菜屋の女性店主やその息子の優しさに触れ、思い切れない。そんな中、麻里は弁護士から服役中の息子・岳の出所が近いことを知らされる。
人殺しの息子を持ち、世間の目を避けて生きる母親の葛藤を描く問題作。 (光文社 880円)


















