著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

目の周りがピクピク…「顔面痙攣」の3つの治療法

公開日: 更新日:

「片側顔面痙攣」(以下、顔面痙攣)は、内服薬、注射、手術といった3つの治療法があります。

 内服薬による治療では、抗てんかん薬や抗不安薬が用いられます。ただ、眠気やふらつきなどの副症状があり、思うような結果が得られないことも多いため、内服での治療は最小限、もしくは行わないで、注射を検討する医療機関が最近では増えています。

 注射には、顔面神経ブロック注射やボトックス注射があります。顔面神経ブロック注射は、耳の後ろあたりにある顔面神経の神経節に局所麻酔薬を注射します。これによって一時的に顔面神経を軽く麻痺させることができ、ピクピクが出なくなります。

 一方、ボトックス注射では、自然界に存在するボツリヌス毒素を痙攣する部位に注射して動きを止めます。なお、ボトックス注射にはボツリヌス菌の有毒性は残っていないのでご安心を。神経ブロック注射もボトックス注射も効果はあるのですが、一時的なもの。3~4カ月でまた痙攣が起きてしまう人が多いので、繰り返し注射する必要があります。

 手術は、ピクピクの原因となる血管の圧迫を解除する「神経血管減圧術」という方法で行います。全身麻酔で5~6時間程度の手術となり、2週間程度の入院が必要となります。治癒率は80%以上です。

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