「納得の構造」渡邉雅子著

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「納得の構造」渡邉雅子著

 話を聞き、心底「納得した」と感じたときの、あの確かな感覚はどこからくるのか。理解や能力のあり方は多様性に富んでいるが、日本とアメリカでは、重要とされる能力に典型的な違いがある。

 その違いは、小学校で顕著に観察できるという。両国とも初等教育の段階で正しい理解やコミュニケーションのスタイルを身につける「社会化」の訓練をしているからだ。学校は知識や技術を教えるだけでなく、収集した情報をいかに整理し再構成しながら理解するか、いかに納得できる説明をするか、感情表現をどのように位置づけるかを、教師と児童の交渉を通じて繰り返し確認し定着させる場でもあるのだ。

 本書は、日米の小学校を調査し、「納得」を可能にする構造と過程を解き明かしたテキスト。 (岩波書店 1672円)

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