著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(55)6人の陸軍軍人に加えてなぜ広田弘毅だったのか

公開日: 更新日:
東京裁判開廷の日、入廷する裁判長らを迎え起立する28名の被告たち。最後列右から板垣征四郎、鈴木貞一ら。その前列左から3番目が広田弘毅(1946=昭和21=年5月3日、東京・市ヶ谷の旧陸軍士官学校講堂)/(C)共同通信社

 実は絞首刑の判決を受けた7人は、「平和に対する罪」などの罪名については、死刑という厳しい判決は受けていない。7人に共通しているのは、戦時下の残虐行為を何よりも重視されたという一点である。半藤一利はかつてこのように指摘している。

「結局、判決は残虐行為の責任を非常に重く見た… 

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