(3)たった一晩でも睡眠不足で男性ホルモンは激減する
テストステロンは健康的に生きていく上で欠かせないホルモンだ。LOH症候群(=テストステロンが低い状態)を放置していると、生活の質(QOL)に大きな影響を与えるほか、うつ、性機能低下、認知機能の低下、骨粗しょう症、心血管疾患、内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性の悪化、LDL(悪玉)コレステロールの上昇などに関与することがわかっている。
LOH症候群の主な原因は加齢であるものの、生活習慣の影響も大きい。つまり、対策として、テストステロンが減少しにくい生活を送ることが重要になってくる。
「睡眠不足や徹夜は、たった一晩のことであっても翌日のテストステロンを著しく減少させ、2~3日は低い状態が続きます。規則正しい生活を送り、睡眠を十分に取るようにしてください。また、筋トレはテストステロンの分泌を促します。下肢の筋肉を鍛えるスクワットなどを無理のない範囲で行うことをお勧めします」(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器科学創造長寿医学講座特任教授・井手久満医師=以下同)
倦怠感や疲労感といった症状が著しく、テストステロンの減少が関与していると考えられる場合は、テストステロンを補充する治療が検討される。テストステロン補充療法には、経口剤、注射剤、皮膚吸収剤があるが、国内で保険適用となっているのは注射剤(エナント酸テストステロン)のみだ。通常は2週間おきに125~250ミリグラムを筋肉注射していく。


















