「新年早々 不適切にもほどがある! ~真面目な話、しちゃダメですか?~」コメディーだからこそ言える“本音”が秀逸
年末年始に放送されたスペシャルドラマの真打ちと呼べそうだ。4日の「新年早々 不適切にもほどがある! ~真面目な話、しちゃダメですか?~」(TBS系)である。
物語は2026年1月から始まった。例によって昭和と現在を忙しく行き来する市郎(阿部サダヲ)。1987年の純子(河合優実)とユズル(錦戸亮)の仲を邪魔したり、阪神・淡路大震災が起きる神戸に行こうとする95年の純子を引き止めたりと奮闘が続く。
一方、渚(仲里依紗)は都議会議員の平じゅん子(江口のりこ)と出会い、政治家としての信念に共鳴。テレビ局を辞め、国政選挙に挑む平をサポートするようになる。
今回も“笑える社会批評”が満載だ。SNSに過剰反応するテレビ局は、「ネットで叩かれやすい」と政権批判を回避。ドラマは「テレビの役目って何?」と問いかけていく。それは、市民が政治について発言することを抑え込む風潮に対する違和感ともつながっている。
また10年後の2036年、平は「女性初の総理大臣」となるが、誤った不倫疑惑で辞任を迫られる。放置すれば次の政権が「自衛隊海外派遣」を実行し、日本がミサイル攻撃を受けることを知る市郎たちは、可能な範囲で未来を変えていく。
このドラマ、コメディーだからこそ言える“本音”が秀逸なのだ。来年の正月あたり、また市郎たちに会えるような気がする。



















