著者のコラム一覧
北島純映画評論家

映画評論家。社会構想大学院大学教授。東京大学法学部卒業、九州大学大学院法務学府修了。駐日デンマーク大使館上席戦略担当官を経て、経済社会システム総合研究所(IESS)客員研究主幹を兼務。政治映画、北欧映画に詳しい。

映画「バービー」が興収2000億円突破! それでも日本でイマイチ当たらなかったワケ

公開日: 更新日:

 映画「バービー」が世界で大ヒットしている。興行収入は13.8億ドル(約2025億円)を超え、ワーナー・ブラザース配給作品として「ハリポタ」を抜く史上最高額。今年公開された全映画の中で最大のヒットだ。推計10億体以上販売されたバービー人形(マテル社)を題材にしているとはいえ、なぜ「バービー」はこれほどまでにヒットしているのか。

 主役のバービーを演じたのはハーレイ・クイン役で名を馳せたマーゴット・ロビー(33)。プロデューサーとして映画化権をマテル社から取得後、グレタ・ガーウィグ(40)に監督と脚本を委ねた。「レディ・バード」(2017年)でアカデミー監督賞・脚本賞にノミネートされた新進気鋭の監督だ。その彼女の繊細でポップな感覚に基づく脚本(ノア・バームバックと共同執筆)と演出がずばり当たった。男友達ケン役に「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングを起用したのも奏功している。

 舞台となるのはピンク色のプラスチックで出来たバービーランド。大統領から宇宙飛行士まで活躍するのは全部女性、男性は取るに足らないオマケの存在だ。主人公がある日「死」を想起すると、異変が生じる。原因を探るべくバービーはケンと一緒に人間世界(リアルワールド)に向かうと、そこは驚くべき男性中心社会だった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  3. 3

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  4. 4

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 7

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    大谷翔平、笑顔の裏に別の顔 日刊ゲンダイは花巻東時代からどう報じてきたか、紙面とともに振り返る

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情