石原さとみ「missing ミッシング」と杏「かくしごと」…母になった30代女優2人の転機と新境地

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凛々しく行動的なキャラクターから一変

 もう一人、6月7日に公開される「かくしごと」(関根光才監督)に主演した、杏にも注目したい。ここで彼女は犯罪と知りながら、記憶喪失になった少年を自分の子供として育てる女性を演じている。少年には虐待の痕があって、ヒロインは彼を守るために偽りの母親になることを決意するのだが、やがて登場人物それぞれに隠し事があって、それがある出来事に結び付いていくヒューマンドラマだ。杏はこのところ、「キングダム 運命の炎」(23年)や「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」(同年)など、凜々しく行動的なキャラクターを演じてきたが、ここでは母性によって自ら罪に手を染めていく女性に扮して、やはり新たな一面をのぞかせている。

 思えば杏は38歳で3児の母親で、37歳の石原も一昨年に第1子を出産した。母になった30代の彼女たちが、今の自分だからこそ演じられる役柄に挑んでいる。共にCMにもよく登場する好感度も高い2人が、周りから与えられたイメージではなく、自分が演じたいと思う役に取り組むその姿勢。これに観客はどう応えるのか気になるところだ。

映画ライター・金澤誠)

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