阪神に緊急補強説まで浮上…攻守の要・近本光司「左手首骨折で前半戦絶望的」が及ぼす重大影響

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 痛恨のリタイアだ。

 阪神の近本光司(31)が、26日の広島戦で高の151キロ直球が左手首に直撃して骨折。全治は発表されていないが、一般的には2~3カ月を要するといわれており、前半戦中の復帰は絶望的とみられる。

 近本は1年目から鉄人級の働きを見せてきた。2023年に死球で肋骨を骨折し、約3週間離脱したことを除けば、プロ1年目の19年からほぼ全試合に出場。長期離脱となれば、チームに与える影響は小さくない。

 阪神の攻撃陣と言えば、森下翔太、佐藤輝明、大山悠輔の中軸トリオの存在が目立っているが、チーム内外では「阪神は近本のチーム」との声が多い。ライバル球団の首脳陣のひとりがこう言う。

「昨年までプロ7年間で6度の盗塁王を獲得した足はもちろんのこと、打率も毎年、2割8分前後をキープ。近年は四球数が増え、出塁率も高く、得点も多い。近本が出塁すれば、盗塁、エンドランなど足を絡めた攻撃ができるうえ、相手バッテリーが近本の足を警戒してストレート中心の配球になることもあった。中野、森下、佐藤輝らが配球を読みやすかったのは確か。近本と同じ役割を果たせる選手はいない。中野以下、上位の打者にしわ寄せがいくのは間違いない。得点力が低下する可能性は高いでしょう」

 守備面のマイナスも大きい。

 21年から5年連続でゴールデングラブ賞を受賞している近本は、決して強肩とはいえないが、脚力と打球判断の良さを生かした守備範囲の広さは12球団屈指。刺殺数も毎年、上位にランクインするなど、多くの失点を防いできた。

 そんな近本の離脱は、今季の阪神の戦いぶりを見ればかなりの痛手といっていい。

 現在チームが首位に立っているのは、リーグトップのチーム打率.259、103得点の強力打線あってこそ。チーム20盗塁もリーグトップで、近本がそのうち6個を稼いでいた。近年は投手王国を誇ったものの、チーム防御率3.15、80失点はともにリーグ4位。打ち勝つ野球がハマっているのが現状だ。

 コーチ経験のある球団OBがこう言う。

「近本の代役のセンターは福島、高寺あたりでしょう。ドラフト3位の新人外野手の岡城が緊急で一軍合流した。右翼の森下もセンターの経験がある。守備はある程度カバーできても、『1番打者』の代わりを務めるのは極めて困難です。森下、佐藤輝、大山が長打を量産してカバーできればいいですが、6番以下の下位打線は機能しているとは言い難い。球団周辺では早くも、トレードによる補強が噂されています。日本ハムあたりは外野手の余剰人員が多く、狙い目。動きがあるかもしれません」

 藤川監督の選手起用や采配もより重要になってくる。前出の球団OBが続ける。

「藤川監督は近本が死球を受けた試合で、怒り心頭だったと聞きました。その前日の試合でも森下が広島の投手から同じ左手首に死球を食らってますからね。藤川監督は今季、球団としては2リーグ制以降初となるリーグ連覇を達成したい。史上最速で優勝した昨季は、23年優勝時とメンバーがほぼ同じ。岡田前監督時代の『遺産』があったうえ、ライバル球団の体たらくもあって、『普通にやったら勝てる』との声が少なくなかった。阪神は直近3年間で2度優勝していますが、ともに年間通して主力が試合に出続けたことが大きい。連覇を逃した24年は、佐藤輝、大山が相次いで二軍落ちするなど苦しい戦いを強いられた。ただでさえ今季は、春季キャンプでリリーフエースの石井大智が左アキレス腱を断裂。今季中の復帰は絶望視されている。正念場を迎えたのは確かです」

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