著者のコラム一覧
スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。昭和歌謡から最新ヒット曲まで幅広いジャンルの楽曲を、社会的な視点からも読み解く。主な著者に「中森明菜の音楽1982-1991」「大人のブルーハーツ」「日本ポップス史 1966-2023」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」、最新刊「日本の新しい音楽1975~」は大好評。ラジオDJとしても活躍。

外国のマネだけではダメなんじゃないか…糸井重里が「TOKIO」の歌詞に込めた思い

公開日: 更新日:

シングル「TOKIO」(1980年1月1日発売)③

「空を飛ぶ 街が飛ぶ」「スーパー・シティーが舞いあがる」「TOKIOが空を飛ぶ」──糸井重里による歌詞は、とにかくぶっ飛んでいる。

 そもそも「TOKIO」とは何なのか? 「ほぼ日刊イトイ新聞」(ほぼ日)の中で、糸井本人は「もう外国のマネをしているだけではダメなんじゃないか」という考えを込めたと語っている。では、どのあたりが外国のマネではないというのだろうか。

 このあたりについて、糸井重里の起用を決めた側のプロデューサー・木崎賢治は、自著「プロデュースの基本」(インターナショナル新書)でこう語っている。

「日本人の名前っぽくもあったし、フランスの空港での“東京”の表記でもあるから、まさにこれから国際都市になろうとしている東京もイメージできていいタイトルだなあとピンときました」

 少しだけ残念だったのは、同じく「TOKIO」という言葉を使ったイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の「テクノポリス」を収録した大ヒットアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」が、前年9月に発売されてしまっていたことだ。

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