イントロ、メロディーそしてボーカル…すべて「TOKIO」よりはじけたニューウェーブ
シングル「恋のバッド・チューニング」(1980年4月21日発売)②
「うるせえよ!」
漫才コンビ・錦鯉の向かって右側の渡辺が、左の長谷川をつっこむように、私はこの曲を聴いた後、沢田研二の頭をポンと叩きたくなる。
さらに付け加える──「キワモノなんだよ、悪趣味なんだよ!」。さらに、さらにこう付け加えるだろう──「てめぇ、かっこよ過ぎじゃねえか」。
そのかっこよさは、イントロからいきなり、あふれ出す。「TOKIO」の項で、セックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・UK」を引き合いに出したが、この曲のイントロは、より「アナーキー・イン・ザ・UK」的である。つまりはニューウェーブであり、正真正銘のパンクということである。
演奏陣は、編曲も手掛け、相変わらず見事なベースプレーを聴かせる後藤次利を中心に、まずはドラムスとギターに林立夫と鈴木茂というティン・パン・アレーのコンビ。ちなみに、林立夫は後藤次利と青学大付属高の同級生で、軽音楽部の仲間だった。
もう1人のギターは今剛。この時点では林立夫と共にPARACHUTEのメンバーだ。そしてキーボードには、今井美樹「PIECE OF MY WISH」などの編曲家としても名高い佐藤準。腕利きの集まったセッションだ。


















