著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

橋本環奈からヒロイン感が伝わってこない…「おむすび」は“多くの人に分かってもらえる作品”になっているか

公開日: 更新日:

 朝ドラ「おむすび」の視聴率が12%台まで落ち「危険水域」の2桁割れも現実味を帯びてきた。

 コンスタントに15%台をキープしていた前作の「虎に翼」の後ということもあり、比較されるが、故・野村監督の野球哲学「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」の名言に例えれば、視聴率低迷には必ず原因がある。

「虎に翼」はヒロイン・伊藤沙莉の卓越した演技力と、個性豊かな脇役の面々が揃い、どこを切り取っても印象に残るシーンばかりだった。

 一方、「おむすび」は物足りなさからのスタートだった。現代を舞台に“ギャル”が前半の中心だったが、「民放のドラマみたい」と違和感を持った人も少なくない。

 ヒロインは橋本環奈。福岡で芸能活動中、ファンが撮った写真が「奇跡の一枚」と呼ばれ全国人気になったシンデレラ。女優に軸足を移して10年の橋本と、子役から鍛錬された伊藤と比較するのは酷だが、いまだにヒロイン感が伝わってこない。実際、始まって1週間は姉で伝説のギャルだった仲里依紗を写真で見せるなど視聴者に期待感を持たせる演出だった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方