ドジャース大谷翔平「登板時は投手専念」にこれだけのメリット 数字が示す「リアル二刀流」の限界

公開日: 更新日:

 投打同時出場が当たり前だった大谷翔平(31=ドジャース)が、日本時間4月29日のマーリンズ戦で今季2度目の投手専念だったことで波紋を呼んでいる。

 いわく、「攻撃力が落ちる」「相手投手に与えるプレッシャーが減る」「本人は投げて打ちたいだろう」──などと。

 だが、大谷やドジャースの現状、今後を考えれば、登板時は投手に専念するメリットの方がはるかにデカい。

 マーリンズ戦で、大谷の指定席ともいえる「1番・DH」にはラッシング(25)が入った。正捕手スミス(31)の控えながら、バッティングは秀逸。当日は4タコだったものの、ここまで15試合の出場で打率.348、7本塁打、17打点。大谷とスミスがいてドジャースの試合数の半分しか出場機会がないが、それでも打率、本塁打、打点のいずれも大谷より上(大谷は打率.273、6本塁打、13打点)。「控えに甘んじるつもりはない」と公言するだけの数字を残している。

 DHは本来、レギュラーが休養したり、打撃が良い選手のためのポジション。スター選手がズラリと顔をそろえ、出場機会に恵まれないラッシングのような選手もいるドジャースでは、なおさら重要な意味を持つ。にもかかわらず、ひとりの選手が独占しても波風が立たなかったのは、大谷が打者として飛び抜けた成績を残してきたからだ。

 しかし、投手に復帰した昨年6月から今年4月23日のジャイアンツ戦の試合前まで、リアル二刀流時の打撃成績は打率.194、2本塁打、4打点。投打同時出場だった23日も4打数無安打と、打率は依然、1割台に低迷している。投手として出場している試合はからっきしなのだから、登板時のDHはラッシングや他の選手が務めるのが得策だ。

 登板時の投手専念は大谷自身にとってもメリットが大きい。

大谷本人も前向き発言

 本人は「10月まで健康でいることを最優先にしたい」と話しているだけに、投球に専念できるのは肉体面でプラスだ。かつては「1点取られてバットで2点返して、トータルで見ればプラスかな」と話したこともある大谷が、29日の試合後は一転。「長いシーズンなのでDHで試してみたい選手もいるかもしれないですし、自分的にもシーズンで健康を保っていくうえで、そういう登板はプラスかもしれない」とコメントした。

 投手専念に前向きな発言をしたのは、体力面のメリットを感じ、なおかつ同時出場時に打つ方で結果が出ていない自覚があるからではないか。あるいは今年は投手に軸足を置いているだけに、投げているときは投球に集中したいとの思いもあるだろう。

 いずれにせよ、登板時の投手専念はチームにとっても大谷にとってもベストだ。

  ◇  ◇  ◇

 ドジャースと言えば、佐々木朗希が窮地に立たされている。実力以前の問題で、その「人間性」がチームの一員として不適格だと目されており、今夏までにトレードに出される可能性が高まっているというのだ。いったい今、何が起きているのか。●関連記事 【もっと読む】「人間性」がアウト? 佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠 では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  2. 2

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  3. 3

    timelesz猪俣周杜容疑者が殴ったのは「プリクラ彼女?」 逮捕のウラと“タイプロバブル崩壊”カウントダウン

  4. 4

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 5

    千葉秋季大会開幕も専大松戸が「来春センバツを狙う」と宣言できない切実なチーム事情

  1. 6

    元小結・常幸龍貴之さんは土俵付きレストランの店長に「序の口デビュー27連勝」の記録持つ

  2. 7

    萩本欽一〈44〉松居直美の芸能界引退宣言をひっくり返した“インチキ大芝居”「社長を泣かせれば大丈夫」

  3. 8

    中村メイコさん「大切なものから処分するとその先の断捨離が進む」

  4. 9

    星野仙一監督のキレ散らかしようはそれはもうすごい 巨人や中日に負けたら特にひどかった

  5. 10

    萩本欽一〈43〉欽ちゃん流“運を呼ぶ”オーディションでブレークした当時15歳の無名女性歌手