大谷翔平も熱心に助言…Wソックス村上宗隆の好調のウラに天性の「人たらし術」

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「風格も出てきた。どっしりした構え方というのは、一長一短でできるもんではないだけにね。ちゃんと打席で振れているということが結果につながっているんだろうと思う」

 ホワイトソックス村上宗隆(26)がヤクルト時代に三冠王を獲得した2022年。シーズン終盤にさしかかる8月に、3度の三冠王を獲得した落合博満氏が自身のYouTubeチャンネルでこう語っていた。

 いまの村上の打席でのどっしりとした構えは当時をほうふつとさせる。

 メジャー1年目の今季は開幕からアーチを量産。4月30日時点で12本塁打は、あのアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と並んでリーグトップに立っている。

 下馬評では、速いボールへの対応に苦慮する、との声もあったが、4月17日のアスレチックス戦では、真ん中やや高めの158km直球(2586回転)をバックスクリーンに叩き込む飛距離137.5mの満塁弾を放った。今季MLBの飛距離ランキングで10位に入る特大アーチ。打った瞬間、味方のホ軍ベンチからも驚きの声が上がった。

 もう一つ、村上がMLBでトップを走る数字がある。

「3 True Outcomes Pct(TTO%)」(=スリー、トゥルー、アウトカム、パーセント)。全打席の本塁打、三振、四球の3つが占める割合を示すもので、30日現在、12本塁打、25四球、46三振の村上は60.3%。2位クルーズ(パイレーツ)の60.0%をわずかに上回っている。

 このTTO率、MLBの試合中継でランキングのテロップを見た人もいるのではないか。本塁打、三振、四球の3つは、守備を介さず、投手と打者の勝負のみで決まる。近年は強打者の指標になっている。昨季は1位トラウト(エンゼルス)、2位ジャッジ(ヤンキース)、3位シュワーバー(フィリーズ)、4位ローリー(マリナーズ)ときて、5位が大谷翔平ドジャース)だった。つまり村上は開幕間もないとはいえ、MLB屈指の強打者の領域に入ったと言える。

 村上はヤクルト時代から、本塁打、四球、三振の多い打者だった。好調時は堂々とした構えで、空振りをしても相手投手に恐怖心を与える威圧感があった。村上を4番打者に育て上げたヤクルトの高津臣吾前監督は新人時代の村上に、「小さくなるなよ。スイングも、人としても、スケールの大きな人間になれ」と言い続けた。村上本人も、「こうしたら打てるという根拠と過程があるから、自信をもって打席に立てている」と話したこともある。

 そんな姿に、落合博満氏も前述した22年8月のYoutube番組で「(春先とは)違ってきた。あそこまで堂々と打席に立っているという姿は春先はなかっただけにね。それが数字とともに自信になって、体の表現として出てきたんだろうと思う。まあ数字が残せなくて、あの形でというのはなかなか難しいのであって、数字がなせる業ですよ」と、村上の打席の立ち姿について、言及している。

 メジャーでは発展途上ながら、打席の構え方を見ると、徐々に自信をつけている様子が伺える。

 超ポジティブ思考も村上の大きな武器だ。

「打てたからとか、打てなかったからではなく、毎日変わらず自分のやるべきことをやる」と言うように、結果に一喜一憂しない村上は、ホ軍の入団会見でこう宣言した。

「僕の目標は勝つこと、成長すること、挑み続けること。どんな相手だろうと立ち向かい、諦めない」

 ポジティブ思考と根っからの向上心が相互作用し、村上は成長を遂げてきた。

 聞く耳もある。ヤクルト入団1年目のオフにはチームメイトだった青木宣親(現ヤクルトGM)に弟子入り。米ロサンゼルスで自主トレを行った。守備を教わるために二塁の名手・菊池涼介広島)の静岡自主トレに参加したかと思えば、今年1月には、打撃を教わるために日本球界屈指の巧打者である近藤健介ソフトバンク)が自主トレを行う鹿児島・徳之島に飛んだ。

 3月のWBC期間中も貪欲だった。

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