著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

菅井きんさん 終始照れながら話す姿の奥に潜む底知れぬ“凄み”を感じた

公開日: 更新日:

 大学職員という安定した職に就いても、役者の夢をあきらめきれず、お父さんに役者になりたいと告げると「女の役者は美人がなるもんだ」と相手にもしてもらえなかったけれども劇団に入団。父親の言うことは絶対という時代に頑として自分の意思を貫かれたメンタルの強さは計り知れません。この方のどこに時代にあらがうパワーがあったのか? 仕事を捨て、退路を断って役者の道を追い求めた執念のような思い、終始控えめで照れながら話される姿の奥に潜む底知れぬ“凄み”を感じました。

 勝手な推測ですが、菅井さんは役者であることに自分が生きている存在意義を見いだされていたから、どんな役でも存在感があったのではないでしょうか。

 82歳で世界最高齢の主演女優にも認定されましたが、今も天国で多くの先人のみなさんと芸談に花を咲かせていらっしゃることでしょう。

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