著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

堀ちえみさんの映像は壮絶な病気体験だけれど、どこかほっこりしていて人柄がにじみ出ている

公開日: 更新日:

 数々のがんや難病を克服してステージに立ち続ける姿。あの穏やかな笑顔の裏に、どれほどの闘志が隠されていることか、いつも驚かされてしまいます。

 ちえみさんとは難病になられる以前、1990年代から15年近く朝の帯番組でご一緒していました。担当曜日は違いましたが、たまに顔を合わせると病弱だった私に「体調いかがですか?」「気をつけてくださいね」と優しい言葉をかけてくれました。こちらも当初は内心、それまで何人も見てきた局内ですれ違って目が合っても挨拶なし、ぞんざいな口のきき方をする「おまえは何様やねん!?」と呆れる「わがままアイドル」じゃなければいいけど、と思っていましたが、そんな心配は初対面で消え去りました。

 アイドル「堀ちえみ」を憧れの目で見ている若いスタッフたちとも気さくに打ち解け、ただの一度も悪い評判を聞くことなく、またたく間に15年近くが過ぎ、偶然テレビ局でお会いしても、ちえみさんから満面の笑みでメインのスタッフでもなかった私に「おかわりありませんか?」と声をかけてくださいます。よく「残るアイドル」「消えるアイドル」が話題になることがありますが、挨拶がきちんとできる。共演者やスタッフみんなに感謝ができる、当たり前のことを当たり前にできるかできないかが分かれ道だと思います。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ