ドジャースが密かに描く投手大谷「プレーオフ抑え起用」…今季中の先発ローテ入りは道のり遠く
「単純にうれしいです。5回以上投げられるようになって初めてスターターじゃないかと思うので、そこまで少しずつ前進していければいいと思う」
大谷翔平(30=ドジャース)が日本時間23日のナショナルズ戦に今季2度目の「1番・投手兼DH」で出場。投げては1回を無安打無失点、2奪三振。打ってはリーグトップの26号ソロ本塁打を含む2安打5打点。投打でチームの勝利に貢献してこう言った。
■しばらくは1イニング限定
いまはまだ、1イニング限定のオープナー。5回以上を投げる先発への復帰を目指して少しずつ前進したいというものの、実際問題としてスターターへの道のりは遠いという。
「球団はしばらく1イニング限定の起用を考えています」と、特派員のひとりがこう言う。
「大谷の登板間隔は現時点で中5日。登板の2日前にブルペン入りするだけでなく、登板翌日以外はキャッチボールを欠かさない。しかも登板日にはブルペンで30球近く投げ込んでから試合に臨んでいます。つまり投手としては、すでにかなりの負荷がかかっている。打撃に多少なりとも影響が出ているのは、紛れもない事実。球団は何より重視している打者としてのパフォーマンスをいま以上に落としたくないのです。と同時に、2度目の手術明けだけに投手としての復帰スケジュールは慎重に協議を重ねている。フロント、首脳陣、トレーナー、執刀医、本人らが話し合い、とにかく少しずつ、徐々にイニングを伸ばしていく方向で一致しています。1イニングの次は2イニング、2イニングの次は3イニング、1イニングからいきなり3イニングということはまずないでしょう。となると、レギュラーシーズン中に5イニングを投げられるようになるとは思えないのですよ」