「そうだ、山に行こう」沢野ひとし著

公開日: 更新日:

「そうだ、山に行こう」沢野ひとし著

 著者の息子は高校卒業後、とび職に就いたが、転職したりとび職に戻ったりを繰り返していた。父親と顔を合わせるとケンカしたりしていた。

 ある時、夏になる前に南アルプス塩見岳の三伏峠小屋で3カ月アルバイトをした。著者が妻と訪ねて行くと、息子が笑顔で迎えてくれた。次の年も山小屋でバイトをして、下りてきてから植木屋の見習いとして自活するようになる。山から帰ってくると「山はなんにも考えずに、無心に歩いている時が、一番いいんだよなあ」と。

 20歳の時、弥彦山でアンテナ工事のアルバイトをして以来、山にハマった著者が、心を浄化してくれる山の魅力を語るエッセー。 

(百年舎 2200円)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  3. 3

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  4. 4

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  5. 5

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  1. 6

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 7

    近藤真彦「ヤンチャでいたい」にギョーカイ震撼!田原俊彦をも凌駕する“リアル・ジャイアン”ハラスメント累々

  3. 8

    「モーニングショー」コメンテーター山口真由氏が5週連続欠席…気になる人間関係と体調を心配する声

  4. 9

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  5. 10

    参政党の躍進は東京、神奈川だけにあらず? 地方では外国人規制に“地元ネタ”織り込み支持拡大狙い