核施設に空爆の狂気…世界を破滅に導くトランプの蛮行

公開日: 更新日:
狂気の沙汰(C)AP=共同

 核を持たないウクライナは侵略され、核を持とうとするイランはバンカーバスターの餌食になる。イランにも魂があるだろうに、あまりに身勝手な理屈と力の横暴、国際秩序の無力には言葉を失う。日本やG7はまた支持の声明をだすのか。だとすれば、世界は破滅に一直線。

  ◇  ◇  ◇

 力による横暴は、確信犯か、危険な賭けか。

 日本時間の22日朝、米国のトランプ大統領がイランの核施設3カ所を空爆したとSNSに投稿した。「攻撃は大成功し、完了した」というのだ。

 その後、ホワイトハウスで国民向けの演説も行い、フォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの3カ所に大規模な攻撃を行って「イランの主要な核濃縮施設は完全に破壊された」「世界一のテロ支援国家であるイランによる核の脅威を阻止することが目的だった」と説明した。イランの対応次第では、さらに攻撃を続けると牽制することも忘れなかった。

 米軍の制服組トップ、ケイン統合参謀本部議長は記者会見で、イランの核施設への攻撃に地下深くにある軍事施設などを破壊する目的で設計された「バンカーバスター(地中貫通弾)」を使用したことを明らかにした。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,528文字/全文3,027文字)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方