ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏
エンジン全開のダメージ
「休ませる可能性はまったくない。トレーナーと話をした結果、疲れはあるが、久々の実戦での興奮やエネルギーでそう感じた程度。休む選択肢はなかった」
日本時間19日のパドレス戦の試合前、ドジャースのロバーツ監督はこう言った。
663日ぶりの登板から一夜明けた18日、4打数無安打4三振に終わった大谷翔平(30)に関してだ。
1試合4三振は2022年9月7日のタイガース戦以来。さすがに疲労困憊、久々に登板したダメージという気もしてくるが、首脳陣はそこまで深刻なものとはとらえていない。
しかし、「1番・DH」でフル出場したこの日(19日)のパドレス戦も前日に続いて4打数無安打。中堅に大飛球を2度、放ったものの、スタンドまでは届かなかった。
ロバーツ監督は今年のキャンプ中、投打の二刀流の復活が見込まれる大谷に休養を与える方針を明かし、本人もチームの方針に従うと納得済みだった。が、1イニングだけのオープナーなら支障はないという判断なのか、「休ませる選択肢はない」というのだ。
大谷はここまでチーム最多の73試合に出場。休んだのは父親リストに入った2試合だけだ。守備に就かないDHだけならともかく、5月からは投手の調整が本格化。試合前のブルペン投球や、打者を相手に投げるライブBPは、本人いわく「ダブルヘッダーと同じくらいの負荷」がかかる。「DHだけよりブルペンやライブBPが入った方が負荷は大きくなる。その都度、リカバリーを入れなければならない」と話している。ブルペンやライブBPですら負荷がかかるのだから、1イニングながら実戦で投げた消耗度はハンパじゃないはずだ。
投げて打ってのリアル二刀流は、大谷の代名詞みたいにいわれる。22年は投手として15勝9敗、防御率2.33、打者としては34本塁打。メジャー史上初めて投打とも規定に到達した。