最新回の朝ドラ「あんぱん」ウラの見所~竹野内豊らが退場→津田健次郎と倉悠貴が新たに補充。。イケメン好きにも優しい朝ドラに感謝したい

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コクハク

第12週「サラバ 涙」#65

【朝ドラのツボ!】

 闇市で渡された東海林(津田健次郎)の名刺を頼りに、高知新報にやってきたのぶ(今田美桜)。しかし、東海林は全く記憶にない様子。諦めて帰ろうとするのぶに、東海林は入社試験を受けてみてはと提案する。

【こちらもどうぞ】『あんぱん』嵩(北村匠海)に“たっすいがー”の面影はない。のぶへの言葉が胸を打つ「正しい戦争なんか、あるわけがないんだ」

【本日のツボ】

イケメン数珠つなぎ
 ※※以下、ネタバレあります※※

「のぶへ。自分の目で見極め、自分の足で立ち、全力で走れ。絶望に追いつかれない速さで。それがぼくの最後の夢や」

 次郎がノートに速記で書いていたのは、のぶへの遺言でした。その言葉に背中を押されるように、速記を習得し、闇市で人の話を速記にするという自主練まで。ようやく“はちきん”のぶが帰ってきたようです。

 そこに居合わせたのが、高知新報の東海林と岩清水(倉悠貴)。東海林はかなり酔っ払っている様子でした。なんだかんだあって、「君、速記できるがか? 素晴しいなあ。好奇心、探求心、しぶとさ、ずうずうしさ。新聞記者に必要なものをすべて持ち合わせちゅうき! キミのような人をわが社は待っちょった! 採用!」と、のぶに名刺を渡す東海林。

 と、ここまでが前日の話で、本日は、その名刺を持って、のぶがのこのこと高知新報にやってくるところからのスタートです。案の定、東海林はのぶに声を掛けたことを覚えていなかったわけですが、入社試験を受けてみては、と勧められ、とんとん拍子で入社にこぎつけました。

 面接官のひとりが、のぶがかつて“軍国の鑑”として、高知新報の新聞に載っていたことを指摘します。「思想はそう簡単には変わらないだろう」と。

 この時の新聞がコピーのようなものに見えたのは気のせいでしょうか。そもそもデータベースなどない時代に、過去の、のぶが“軍国の鑑”として取り上げられた記事によく気づいたなあ、と感心。

嵩の言葉と次郎の遺言が活きる

 そんな意地の悪い面接官に、のぶは「アメリカの民主主義がそんなに素晴らしいものかどうか、私にはまだわかりません……。私が信じていた正義は間違っていました。やき、今度こそ間違えんように、周りに流されず、自分の目で見極め、自分の頭で考え、ひっくり返らん確かなものを掴つかみたいがです。今の私にはそれだけしか言えません」と訴えます。

「逆転しない正義なんてないんだ」という嵩の言葉+次郎の遺言がここで活きてきます。嵩&次郎の受け売りとも知らず、のぶの言葉が響いた東海林は、「責任は俺が持ちます」と、のぶの採用を決めます。

 帰りかけるのぶに、「待ちたまえ! わが社は君のような人を待っちょった。とは、誰も言わんかったが。編集局は人手不足で猫の手も借りたいくらいながや。猫の手として採用する」と東海林。「たまるか~」。

 実家までの道を疾走するのぶ。のぶがそんなふうに元気に走る姿は久しぶりに見たような……。そんなのぶを見て、「俺はね、のぶちゃんが元気ならそれでいいんだ」と嵩。来週は、のぶの記者として奮闘ぶりを楽しみに、また、のぶと嵩の関係性がどんなふうに変わっていくのか、そのあたりに注目したいと思います。

 竹野内豊や中沢元紀が退場したと思ったら、津田健次郎、倉悠貴が新たにが補充され、まさにイケメンの数珠つなぎ。「あんぱん」はイケメン目当ての視聴者にも優しい朝ドラだということがわかります。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

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