阿部監督が山﨑伊織に背負わす「巨人の命運」…見切り発車のローテ入りから“代役エース”に大躍進
まさにキラーである。
巨人の山﨑伊織(26)が、リーグ戦再開の初戦となる27日のDeNA戦に先発。7回途中104球を投げ、散発4安打4奪三振無失点。リリーフ陣がリードを守り切り、リーグトップタイの7勝目(2敗)を挙げた。「気合が入っていた。勝たないと始まらない。守りに助けられながら全員で勝てた試合」とお立ち台で汗をぬぐった。
これでDeNA戦は通算20試合で13勝3敗。昨季から負けなしで今季も3戦3勝、防御率0.00と無双状態である。
今季は裏ローテの水、木曜日の登板が中心だったが、試合前までチームトップの6勝、リーグトップの防御率1.34という安定感を買われ、表ローテの柱である金曜日に変更。「カード頭は大事」と責任感を口にして臨んでいた。
巨人は2週間後にもDeNA戦が控えており、山﨑は再び初戦を任されることが濃厚だ。さる巨人OBがこう言う。
「この日勝率を5割に戻し、単独2位に浮上した巨人の阿部監督は、まずDeNAをしっかり叩いてから、首位阪神への挑戦権を得る算段。エースの戸郷が二軍調整中のため、阿部監督は山﨑を『代役エース』に指名した格好です。思えば開幕直前『ずっと内容が良くない。あと1試合追試』とハッパをかけた投手が、今やエース格。阿部監督は山﨑に後半戦の命運を託すつもりです」