西武・今井達也ら3投手が緊急降板…今夏も酷暑確実、選手を襲う熱中症の恐怖
屈強なプロ野球選手とはいえ、体の内側は別だ。
リーグ戦が再開した27日、セ・パ合わせて3投手が緊急降板の異常事態である。
西武は先発の今井(27)がダウン。四回、日本ハムの万波に3球を投げると、マウンドから降りてその場にしゃがみこみ、そのままベンチへ。冷風機の前で休んでいたものの、結局、タオルが投入された。今井はそれまでも汗を何度も拭い、あえぐように呼吸をしていた。
巨人では4番手の大勢(25)が八回、足を痛めて降板。阿部監督は試合後、「足がつりかけた」と話した。
さらにヤクルトは2番手の田口(29)が、七回にわずか6球で降板。ベンチに下がる時は滝のような汗を流していた。
空調の効いたドームでの登板だった大勢はともかく、グロッキー、足のけいれん、異常な汗と、いずれも脱水や熱中症を疑わせる症状である。
ただでさえ、今年は6月から最高気温が連日30度超え。空調の効いたドーム球場を本拠地にしていたとしても、日がな一日、暑さから逃れられるわけではない。まして27日は近畿地方以西で梅雨明け。九州南部を除けば、観測史上最速の梅雨明けというのだから、今夏の酷暑は推して知るべしだ。