結婚21年目、まだ新婚気分の夫にウンザリ。46歳夫との「行為」を拒否しちゃダメですか?

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コクハク

42歳、子育てからの解放されたはずが

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。

 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

 42歳の英里さん(仮名)は、4歳年上の夫・ケンゴさん(仮名)と結婚21年目。

 20代で結婚と出産を経験したため、すでに息子は大学生。現在は、大学の近くで一人暮らしをしているため、今は夫婦だけの暮らしを楽しんでいます。

「やっと子育てが終わった〜! 今は解放感でいっぱいです。私は若くして出産したから、同世代の友達が遊んでいるときに、パートや子育てに追われて自分の時間がほとんどありませんでした。

 これからは自分の好きなことに時間を使いたいなですね。だけど…、夫が最近また毎晩のように求めてきて、正直それがものすごくストレスなんです…」

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新婚気分の夫にうんざり

 40代を迎えて、これまでよりも顕著に体力の衰えを実感している英里さんは、夫と夜の営みをした翌日は、夕方頃まで疲れが抜けず頭もぼーっとしてしまうそう。

「私はもっと自分のために時間を使いたいのに。もうクタクタ。仕事でもミスを連発する日もあって…。普通に生活を送れないくらい疲れるなんて、自分でも情けないですけど、これがトシをとるってことですかね。

 ウチ、子どもが小さいうちに一度レスになっているんですよ。だからですかね、息子が家を出てから、夫がまるで新婚気分になってしまって。しょっちゅうベタベタしてくるし、うんざりなんですよ」

「勘弁して」と伝えても話し合いにならない

 体力的な理由から、夫との夜の関係はできるだけ減らしたい英里さん。しかし現状は真逆。夫から求められる頻度が上がっているのがつらいとため息をつきます。

「夫には、“もう若くないから勘弁して!”と伝えました。だけどヘラヘラ笑っているだけでダメ。まったく聞き入れてもらえていません。

 夫婦にとって体を重ねる行為はとても大事だと、もちろんわかっています。だけどやっぱり、つらいんですよ」

 真面目に話をしようと、夫に持ち掛けたことも何度かあるものの、露骨に不機嫌になりその場から逃げることもしばしば。会話での解決は難しいと、英里さんは半ば諦めています。

応じるべきだとは思うけど

「大前提として、夫が求めるときには応じるべきだとは私も思います。でも自分の体や時間を犠牲にしてまで、夫に応えなければならないのでしょうか」

 翌日の夕方まで疲れが抜けない日が増えるにつれ、夫へのストレスも大きくなり、このままでは、やがて心のバランスを崩しそうだと英里さんは、苦悶の表情を浮かべます。

(並木まき/ライター・エディター)

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