2025年7月「大災難」は結局、起こらず…「ノストラダムスの大予言」の五島勉は1999年の後、何を語っていたか?
「大災難が起こるのは2025年7月」──。東日本大震災を的中させたとされる漫画家のたつき諒氏が「私が見た未来 完全版」(飛鳥新社)の中で予言していた内容は、結局、現実にはならなかった。こうした予言の類いで思い出すのは、昭和の時代に話題になった「ノストラダムスの大予言」(祥伝社=1973年刊)をおいて他にないだろう。「1999年7の月、人類が滅亡する」というノストラダムスの予言詩を紹介した作者の五島勉は、2020年6月、90歳で亡くなっているが、死亡する直前に作家の本橋信宏氏が「ベストセラー伝説」(新潮新書=2019年刊)の中で、インタビューを実現させていた。世間を震撼させた五島勉は、晩年をどう過ごし、何を語ったのか。本橋氏が振り返る。
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「ノストラダムスはたまたまというか必然的にというか、行き当たった最大の題材であり、いろんな意味で感動する人物でした」