2025年7月「大災難」は結局、起こらず…「ノストラダムスの大予言」の五島勉は1999年の後、何を語っていたか?
今夏同様、猛暑だった2018年盛夏、88歳(当時)の五島勉は、心不全を起こし、入退院を繰り返していた。電話取材なら、という条件で私からのインタビューを受けていただいた。
ノストラダムスというフランスの医師・占星術師は、それまで日本ではほとんど無名の存在だった。
五島勉自身、「最初は予言をしていた人という程度しか知らなかった」という。
フランスの現地に行って調べていくうちに、ただの予言者、医者ではない人物だということがわかった。
「暴れ川がいつも洪水になるので住民が困っていた。パリから技術者をよんで洪水を止めないといけない。ノストラダムスが共鳴して、お金を出して工事を支えるんです。いまでいうエコロジスト」
五島勉は東北大学法学部に学び、フランス語を得意とするインテリだった。
学生時代にノストラダムスを知り、神田の古書店街で原書の収集に励んだ。
大学を卒業すると、作家活動をおこない、純文学から官能小説まで幅広く手掛けた。