2025年7月「大災難」は結局、起こらず…「ノストラダムスの大予言」の五島勉は1999年の後、何を語っていたか?
光文社の「女性自身」誌では記者として活躍する。取材も最後まで相手に食いつくので、「サソリの勉」というあだ名まであった。
「不器用なものですから仕方なく、私だけが最後まで相手にくっついていたんです。たいしたサソリでもなかったんですが」
五島勉はエコロジストだった。
早くから環境問題に関心を示し、ノストラダムスに傾倒したのも、その一つだった。
〈一九九九の年、七の月空から恐怖の大王が降ってくる〉
ノストラダムスの予言として名高い一節である。
五島勉はこの詩を世界終末と解読した。
〈弓形のなかで、金銀も溶けるような光がきらめく とらわれ人は一方が他を食うだろう その最大の都市はまったく荒廃し 艦隊も沈むので泳がねばならない〉
五島勉は第2次世界大戦における、弓形をした国(日本)が原爆攻撃を受けて、連合艦隊も全滅する、という日本の敗北を予言した詩だと解読した。