著者のコラム一覧

スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。早大政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、10冊超の著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を早期退職。主な著書に「中森明菜の音楽1982－1991」「〈きゅんメロ〉の法則」「サブカルサラリーマンになろう」「大人のブルーハーツ」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた最新刊「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」（日刊現代／講談社）が絶賛発売中。最新刊「日本ポップス史 1966-2023: あの音楽家の何がすごかったのか」が11月10日に発売。ラジオDJとしても活躍。

1975 ～そのときニューミュージックが生まれた

阿久悠の言葉と岩崎宏美の声という最高の組み合わせ

公開日：2025/10/23 17:00　更新日：2025/10/23 17:00

1975年の阿久悠②

岩崎宏美「Dear Friends Ⅶ 阿久悠トリビュート」

　この年の阿久悠の活動について、前回は、沢田研二「時の過ぎゆくままに」と都はるみ「北の宿から」の話をしたが、それでも「1975年の阿久悠」を代表するプロジェクトは、岩崎宏美をおいて、他にはないと断言できる。

「二重唱（デュエット）」「ロマンス」「センチメンタル」。翌年には「…

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