近藤正臣さんは“ええかっこしいのお兄ちゃん”というイメージはみじんもなし
「どのコンビのネタ書いてはんのん? 10分のネタやったら原稿用紙何枚ぐらい書きますのん?」
“漫才作家”と書かれた名刺をお渡しすると番組の打ち合わせのつもりが逆取材されました。
「座って座って、漫才にも作家さんがいてはんにゃね。凄いことしてはりますねんな……米朝一門のみなさんとは懇意にしていただいて、僕は、落語が好きですねん。特に枝雀さんが好きでたまりまへんねん」とコテコテの京都弁で話されました。
当時、近藤さんは50代後半。ドラマ「柔道一直線」では学生服の高校生がピアノに飛び上がり、足の指でピアノを弾きだすトリッキーな役で話題になり、二枚目俳優の代名詞。当時はバラエティー番組にも出演されていましたが、そのギャップには驚きました。結局、打ち合わせの大半は漫才と落語の話になりました。
「たいそうなセットもなんもなしにでっせ。おざぶ(座布団)一枚だけであれだけの世界をつくりだしますねん、究極のひとり芝居でっせ。またお人(人柄)がよろしいがな。(弟子の)南光さんが惚れこんではんのんわかりますもん」と、ひとしきり“枝雀愛”を熱弁され、近藤さんの勢いに圧倒されました。番組については「みなさんの邪魔せんようにしゃべりますわ。おおきに~」と言うと、出過ぎず、ふられたことにはポイントを押さえて手短に、引き込まれる話し方をされる。


















