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井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

炎上の発火点が様変わり…“切り取り動画”が延焼した高市総理が典型例

公開日: 更新日:

 非常識な行為や社会正義に反する言動に接したネットユーザーの怒り、世直しの正義感--炎上の主燃料は長年変わっていない。様変わりしたのは、発火点がネットニュースやSNSの切り抜き動画になったことだ。

 実際にその場面をリアルタイムで見聞きしていなくても、怒りや正義感に着火できるようになったわけだ。その結果、事件の概要把握から炎上現場の「お祭り」に加わり、非難のコメントをつけて騒ぎ立てるまでの一連が飛躍的に加速している。

 ひとつの典型例が、今年1月に高市早苗総理大臣が炎上したケースだろう。

 川崎市での衆院選の応援演説の途中、高市総理は外国為替資金特別会計の運用で利益が出ていることを「円安でホクホク」と発言。ほぼすべてのネットニュースが報道し、間髪を入れず発言の引用や動画の切り抜きがSNSへ投稿され、瞬く間に広まった。

 反応は激烈だった。「物価高で生活が苦しい中でホクホクとは」「円安で日々の生活での負担が増しているのに」「日本の土地が海外に買い漁られているのは円が弱いからだ」と怒りが渦巻いた。

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