阪神・森下はぶつけられ交代→翌日欠場…「死球対策」は後手後手、アマは“よけ方”指導すら行き届かず
阪神の森下翔太が29日の巨人戦(甲子園)で左前腕部に死球を受け、途中交代。翌日の試合欠場を余儀なくされた。
これに藤川監督は「(NPBに対し)4月の段階からNPBの選手全員に肩甲骨から手首にかけたプロテクターを装着させるのはどうでしょうかという相談をしていたが、なかなか許可が出なかった」と明かしたうえで、「先人たちはそれをよけるのも技術だと言っていますが、今の時代はスピードが全然違う」と話した。
現状では規則上、導入は難しいとされているが、30日の巨人戦でも佐藤輝明が手首付近に死球を受け、ヒヤリとさせた。
「森下は踏み込んで打つため死球を受けやすい。佐藤はかかと体重でよけ方もうまいから死球が少ない」
と、他球団のスコアラーは言うのだが、一方で「アマチュアの選手を見ていても、死球のよけ方を身に付けていない選手が多い」と、アマ球界に詳しいスポーツライターがこう続ける。
「今夏の甲子園で佐野日大の4番・指名打者の小和田和輝が頭部付近に死球を受け、その場にうずくまった後、ベンチで治療を受けた。肩に当たった球が跳ね返り、耳付近を襲ったものですが、一歩間違えば……という危険な当たり方だった。本来なら来たボールに対して後ろに反るようによけるべきなのに、今の高校生のなかには、投手から背中を見せるように体をひねってよける者がいる。ボールの軌道に合わせてよけようとするから、むしろ当たりに行っているようなものです。今の時代、高校生でも140キロ以上の速球を投げる。頭部や顔面付近のボールをよけきれなければ、命に関わりかねない。高校の指導者がきちんと死球のよけ方を教えていないケースも見受けられます」
投げて、打って……だけが野球ではない。プロもアマも死球対策が急務だ。


















