平成筑豊鉄道「ことこと列車」(直方~行橋)本格フレンチに舌鼓を打ちながら筑豊の里山をゆっくり走る
福岡県の北部、筑豊地方の里山を走る「ことこと列車」は、レストランに特化した珍しい観光列車。運行開始は2019年だが、すぐにコロナ禍に。日常が戻るとSNSなどでその存在が知れ渡り、今や予約が難しい人気列車のひとつとなった。
列車は11時半に直方を出発し、行橋までの約75キロを3時間半かけてゆっくりと走る。
車両は2両編成で沿線の景色に映える深紅のメタリック。実際、里山に映えるのはもちろん、車体に緑や桜が映り込み、その美しさは鉄道ファンの間でも有名らしい。
車内の装飾にも目をみはるものがある。床には幾何学模様の寄せ木細工が敷き詰められ、パーティションや窓枠には福岡県の伝統工芸・大川組子を使用。緻密な細工が車内に光と影のグラデーションをつくり出している。アーチを描く天井には、列車としては唯一のステンドグラスが施され、「七色の光が食事の器に映り込むんですよ」と、サービスチーフの佐々木秀和さん。

















