「きよくしぶとくやかましく」寺地はるな著│校長の死をきっかけに蘇る「あの日の約束」とは
「きよくしぶとくやかましく」寺地はるな著
ある夜、白日町内会婦人部の部長を務める淑子さんの家から、ものすごい物音と悲鳴が聞こえた。淑子さんの夫は校長をしているが、現在、入院中だ。
江南(えな)が駆けつけてみると、仏間に誰か寝ている。淑子さんが「あの人は今、寝てるの」と言ったが、その言葉で江南は校長が亡くなったのを悟った。
なぜか婦人部のはな恵さんがいて、美鈴さんもやってきた。淑子さんは「さあ、お茶の時間よ」と言って、こたつの上にマカロンやチョコレートを並べる。
江南の脳裏にあの日の「悪ふざけ」の会話が蘇った。彼女たちは江南に「あの日の約束を果たせ」と言いたいのではないか。
人の心の不思議さを描く長編小説。
(幻冬舎 2090円)



















