屈伸体操「真向法」のやり方とコツ 筋肉を大きく伸ばして“楽”に動けるようになる
体が硬い、姿勢が気になる、階段の上り下りがつらい--。そんな悩みを抱える人にお勧めなのが、90年以上の歴史を持つ体操「真向法」だ。臨済宗円覚寺派管長の横田南嶺さんも40年ほど毎日実践しているという(円覚寺ホームページ内「管長のページ」)。真向法協会会長の佐藤康彦さんにやり方とコツを聞いた。
◇ ◇ ◇
真向法は、股関節を中心に屈伸運動を行う体操だ。
「ポイントのひとつが『体を曲げて伸ばした後は、必ず元の正しい姿勢まで戻す』です。この繰り返しによって筋肉を大きく伸ばせ、血液やリンパ液など体液の循環をより促進することができます」
真向法の創案は1933年。長井津さん(真向法創始者)の経験から生まれた。長井さんは42歳のときに脳溢血で倒れ体の自由を失ったが、そんなとき仏典で目にしたのが仏弟子たちが腰を二つ折りにして礼拝する姿だった。自分も同じように拝もうとしたら、体が硬すぎてできなかった。そこで、腰を曲げ伸ばしする「お辞儀」の練習を毎日行うようになったのが、真向法の始まりだという。
硬い体を日々動かすことで、関節などが屈伸性を取り戻し、萎縮していた筋肉が本来の柔らかさを取り戻し血流が良くなる--。今でいうリハビリテーションだ。
「股関節は常にかなりの負荷がかかっているため、硬くなったり歪んだりしやすい。その股関節を意識して動かすことで、硬さや歪みの改善が期待できます。下肢には全身の筋肉の6~7割が集まっているといわれ、それらの緊張の緩和も期待できます。続けていくうち、凝りや痛み、だるさなどが軽くなってきたことを実感できるはずです」
真向法の基本の型はA~Dの4つだ。すべて床に座り、腰を立たせ、背筋を伸ばして行う。【A】膝を外側に開いて座る(写真①)。両足の裏は上を向くようにする。ゆっくりと前屈し、元の姿勢に戻す。【B】両脚を前に伸ばし、つま先を立てる。ゆっくりと前屈し、元の姿勢に戻す。【C】両脚を左右に大きく開き、つま先を立てる。ゆっくりと前屈し、元の姿勢に戻す。【D】両脚を後ろに折りたたんで座る。上体を後ろにゆっくりと倒し(写真②)、元の姿勢に戻す。


















