尿路感染症が疑われても「とりあえず抗生剤」はNG
夏は汗で体内の水分が減りやすく、膀胱炎が増加する季節です。膀胱炎などの尿路感染症を疑った際、いつ、どのように受診すべきかを示した最新の指針「アン・アーバー・ガイド(Ann Arbor Guide)」を紹介します。
米国疾病対策センター(CDC)の推計によれば、外来で処方される抗生剤の約3分の1は、じつは不必要だったとされています。抗生剤の不要な服用は、薬が効かない「薬剤耐性菌」を生む原因にもなるため、専門家チームはオンライン診療の普及も踏まえ、適切な判断基準をまとめました。
まず、多くの人が不安に感じる「尿の色が濃くなった」「臭いが気になる」という変化ですが、これらだけでは検査も抗生剤も必要ありません。水分不足や食事、ビタミン剤の影響であることが多く、まずは意識的に水分を取って様子を見るのが正解です。
一方で、「即日の対面受診」が必要な危険信号があります。発熱、吐き気、震え、脇腹や背中の痛みがある場合です。これらは感染が腎臓にまで及んでいる(腎盂腎炎など)可能性があり、重症化を防ぐために医師の直接の診察が不可欠です。


















