三香堂 佐々木基之社長(1)創業100年を迎えた化粧品会社3代目の原点
「美容原液オパール」が主力商品の化粧品会社「三香堂」は、今年3月で創業100年を迎えた。
創業者の祖父は、もともと福島・会津若松で海産物問屋を営んでいた。時は大正時代。今のように輸送や冷蔵技術も発達しておらず、魚を扱う家族や従業員は皮膚疾患に悩まされていた。
それを見た祖父が「どうにかして救いたい」と一念発起。独学で和漢の植物の研究を重ねて、たどり着いたのが、酒造りのように1年以上の歳月をかけて自然熟成させる独自製法──そうして誕生したのが「オパール」だ。その製法は100年経った今も受け継がれているという。
1926年に創業後、商売を拡大するために福島から大阪へ移り、3代目社長となる佐々木基之氏(67)も1959年5月、東大阪市で生まれた。幼少期は祖父母、両親、2人の弟、妹、さらに親戚と大家族に囲まれて過ごす。
父親は9人きょうだいの長男、厳格なリーダーというタイプで、佐々木は物心がついた頃から、「継ぐのが当然であり、それ以外の道を考えるのは責任放棄である」と、“経営者の心得”を叩き込まれたという。


















