(1)単なる「汗かき」か、治療の対象か一局所に大量の汗をかく場合は…
今年の夏も、尋常でないほどの暑い日が続きました。外出のたびに汗びっしょり、という人も多かったことでしょう。
汗は、人が健康に生活する上で欠かせない生理機能です。汗の最も重要な役割は「体温調節」。暑い環境や運動で体温が上昇すると、全身のほとんどに分布する200万~500万個のエクリン汗腺から汗が分泌されます。
それが皮膚表面で蒸発することで体から熱を奪い(気化熱)、体温が過度に上昇することを防いでくれます。
そうやってかいた汗には、水分だけでなく電解質や抗菌作用を持つ成分も含まれているので、皮膚表面を適度に潤し細菌の繁殖を抑えます。さらに、汗と皮脂が混ざることで皮膚表面に弱酸性の膜(皮脂膜)を形成。皮膚を外部刺激や感染から守る働きもあります。
このように、暑い環境にいる時、運動をした時、緊張した時、辛いものを食べた時などに、体温調節や自律神経の働きによって汗が分泌されるのは当たり前のこと。しかし、必要以上に汗をかいてしまうことは問題です。特に、局所に大量の汗をかく場合、単なる「汗かき」ではなく「多汗症」の可能性があります。


















