東京・臨海地下鉄構想 東京-有明間を結び、将来は羽田空港に延伸も
築地再開発では、最大5万人を収容するスタジアムを含む建物9棟が建設される。残りの8棟のうち7棟は最高高さが約150~210メートルの高層ビルだ。働く人や観光客など多くの人が再開発エリアを訪れるだけに、陸・海・空の交通網の整備も重要な柱になっている。その中で陸上輸送のカギを握るのが、この再開発エリアの地下を走る鉄道構想だ。
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臨海部の地下鉄構想は元々、築地再開発とは別に議論されてきた。明確なテーマの1つに位置づけられたのが、2016年4月に出された国土交通省交通政策審議会第198号答申だ。
その中で「東京圏における今後の都市鉄道のあり方」が打ち出され、東京圏の都市鉄道が目指すべき姿として6つの姿を設定。その1つに位置づけられた「国際競争力の強化に資する都市鉄道」8路線のうちの1つが、「都心部・臨海地域地下鉄構想の新設及び同構想と常磐新線延伸の一体整備」だった。
常磐新線とはつくばエクスプレス(TX)を指す。その将来像は、TXを秋葉原から東京に延伸させ、臨海部と東京を結ぶ地下鉄新線との相互直通運転をするもの。つまり、地下鉄新線とTX延伸とをセットで整備する壮大な計画だった。
ただし、地下鉄新線については事業性の課題も指摘。「検討熟度が低く、事業主体を含めた事業計画について十分な検討が行われることを期待」としていた。
それが、21年7月の同審議会第371号答申では、築地や晴海、豊洲、有明などの臨海部の大規模再開発計画に触れながら、「事業化に向けて関係者による検討の深度化を図るべき」と一歩進んだ表現になっている。
その答申371号を踏まえ、東京都都市整備局都市基盤部交通企画課を事務局として設置されたのが「都心部・臨海地域地下鉄構想 事業計画検討会」だ。当初は、TXの延伸計画との一体整備だったが、TXは外れたのか。


















