郷ひろみ 渋谷交差点ゲリラライブ騒動

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■1999年8月

 1999年8月30日午後5時。普段から買い物客でごった返す東京・渋谷駅前はいつもと少し様子が違っていた。月曜の夕方という時間帯にもかかわらず、ハチ公前交差点には1000人を超える人だかりができるなどいつにもまして多くの人が集まり、異様な雰囲気が漂っていた。

 居合わせた人は「何があるの?」「誰か来るの?」と口にしながら次々と立ち止まり、通りに集まる人の数は増える一方。その時109パートIIのクリアビジョンには郷ひろみ(当時43)の姿が映し出されていた。

 5時15分過ぎ、どこからともなく11トンの大型トレーラーが現れて停車し、コンテナの側面部分がパカッと開いた。中にはステージがしつらえられており、4人のダンサーを従えてイエローのシャツに身を包んだ郷ひろみが立っていた。
「郷だ!」「ひろみだ!」と叫ぶ約2万人の群集は歩道からあふれ、車道にもなだれ込んだ。リッキー・マーティンのヒット曲「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」をカバーした郷の新曲「GOLDFINGER’99」のイントロが始まると交差点はパニック状態。郷は歌って踊って、投げキッス。観客は大歓声をあげて踊り出し、サビの「A CHICHI A CHI」では大合唱も起きた。

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