山本直純 謹慎を強いられた無免許運転騒動

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■1978年8月

 クラシックの作曲、指揮に加え、「男はつらいよ」シリーズなどの映画音楽、「大きいことはいいことだ」の森永エールチョコレートCMなどでも有名な山本直純。78年8月、45歳の時に無免許運転の上、制止した警官を振り払って逃走する騒ぎを起こし、世間を驚かせた。

 8月6日、山本夫妻は午後2時ごろに銀座のステーキハウスで食事をしたが、このときから怒鳴りあいのケンカをするなど不穏な空気が漂っていたという。

 居合わせた客からは、夫人が鉄板に右手をついてヤケドをしたようだという証言も出るほどだった。その後、夫妻は東銀座の映画館で山本が音楽を担当した「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」を観賞した。

 事件が起きたのはその帰り道、午後7時40分ごろだった。警視庁三田警察署の警察官が薄暗い中を無灯火で走る乗用車を停止させ、運転している山本に免許証の提示を求めた。しかし、車を急発進して、窓に手をかけた警察官は約9メートル引きずられて全治1週間のケガを負った。山本はその場に居合わせたタクシーの制止も振りきりそのまま逃走した。

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