飲食店経営のアントキの猪木 飲んで芸を磨いた若手時代

公開日: 更新日:

 飲みに行くと、僕らの仕事仲間は乾杯がアイスペールに入った焼酎のロック。ひとりがボトル1本くらい乾杯で飲んじゃう。わけわかんなくなってさらにガンガン飲み、一晩に3回くらいリバース(嘔吐)してました。

 30過ぎてからの芸人下積み時代は飲みに誘われると、裸になってネタやれるようにプロレスのパンツとタオルを常に持参してた。お世話になってる社長さんに呼ばれた飲み会で「着替えろ」と言われたらトイレで裸になり、「元気ですかー!」と猪木で出てくる。少しネタやると知らないお客さんも喜んでくれるので、あっちの席に行っちゃ一気飲みし、こっちの席でも一気と大忙し。一気飲みすると1万円のチップくれる人もいましたよ。

■2Lウイスキーを一気のみで10万円!?

 最高額は10万円かな。何人か芸人がいた夜、カウンターにシャレで置かれてる2リットルのウイスキーボトルに社長さんが10本の割り箸を扇形に貼り付け、一本ずつに万札を挟んだ。万札の扇子みたいですね。「誰か一気飲みしたらその金やる」と言ったけど誰もやらない。僕は「わかりました。やります!」と封をあけてボトルを持ち上げゴクゴク飲み始めた。そしたら「もういい、わかった! チャレンジする気持ちだけでいい」と止められ、10万円くれました。本当は全部飲まれたらもったいないみたい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理