本橋信宏
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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

「僕にとって歌舞伎町は庭」よその街から戻るとホッとした

公開日: 更新日:

「バンドによって店の混み方が違っていたんじゃなくて、金土日の週末が混んでたんです。あの当時は遊び場がなかったから、未成年者も含めてみんな店に来てたんです。柄がいいのもわるいのも、遊び場として集まるんです」

 1960年代後半、新宿・歌舞伎町の人気ディスコ「サンダーバード」の支配人を務めた野田義治が回想する。

「GSのバンドを入れて演奏させて客は1階フロアで踊るんです。もう朝のラッシュアワー状態。ずっと立ち見ではなく立ち踊りです(笑い)。GSブームに陰りが出ると、店によってはバンドを入れるんじゃなくてレコードをかけて客を踊らせる。そっちのほうが品のいい客が多いから遊び場としても上等になる。女の子たちがそっちに移ると男たちもついてくる。だんだんライブのディスコがはやらなくなりました」

 GSが廃れ、R&Bのモータウンサウンドが幅をきかすようになった。バンドよりレコードで聴かせて踊らせたらもっとかっこいいと、ジェームス・ブラウン、ジャクソン5をかけた。

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